段ボールのフルートとは

段ボール用語でフルートと言う言葉がしばしば出てきます。
フルートと言う言葉から私たちはまず楽器のフルートを連想しますが、段ボール用語では中しんにある波型(段々)のことを指します。
そして、このフルートこそ段ボールが段ボールたる主な部分ですからその意味では段ボールはフルート紙とも解釈することが出来るほど重要な部分で、もしフルートがある中しんが無ければ段ボールは成立しません。
つまり、段ボールとは表面のライナーと呼ばれる紙にフルートのついた中しんを貼り付けて、さらに裏側をライナーで補強したものなのです。
そして、中しんの波型の山はいくつもありますが、この山がいくつあるかでフルートはAフルート、Bフルート、Cフルート、Eフルート、Fフルート、Gフルートなどに分けられています。
因みに何故かDフルートはありません。
一般に使われるフルートはAフルート、Bフルート、E/F/Gフルート(マイクロフルート)だそうです。
また、表にBフルートを裏にAフルートを貼り合せたものはBAフルートとかABフルート、あるいはWフルートと呼ばれます。
そして輸出用の製品などを梱包するために使われる丈夫な段ボールにはAAAフルート(トリプルウォール)やAAフルート(バオウォール)などの特殊なものが木箱や鉄枠などの代わりに使われたりもします。
そして、これらのフルートはJISで細かく規定されていますが、少しそれを見てみましょう。
それぞれのフルートの波型の数や板の高さは次のように規定されています。
Aフルートの波型の数は30cm当たり34個±2個、板の高さは4.5~4.816mmです。
私たちが良く使うのはこのタイプでしょう。
Bフルートは波型の数が50個±2個で、板の高さは2.5~2.814mmです。
Cフルートでは波型の数が40個±2個で板の高さは3.5~3.815mmと規定されています。
Eフルートの波型は30cm当たりに約93個で板の厚さは1.1~1.4mmと薄くなっていますし、Fフルートでは波型の数が約126個で板の高さは約0.6mmとなりますから、ほとんど紙のようです。
さらにGフルートになると波型の数は約180個になり板の高さも約0.5mmという薄さになります。
WフルートはAフルートとBフルートが張り合わさったものです。
最近では外装箱のWフルートはAフルートが強化されたためにあまり見かけなくなっています。
例えばみかん箱タイプの段ボール箱の場合、従来のWフルートからAフルートに置き換えることで厚みが6mmほどになります。
このように薄くなりますから例えばWフルートを使用した段ボール箱の厚みが8mmで、Aフルートを使用した段ボール箱の厚みが5mmだとすると、Aフルートの段ボール箱だと大体100個は積み上げることができますから、高さに制限がある狭い保管場所にもWフルートの段ボール箱よりも多い段ボール箱が収納できることになります。
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